会社概要

　弊社は、自動車部品および各種精密機械部品の金属熱処理加工の専門工場として、1971年（昭和46年）の発足以来、半世紀を超える歴史を刻んでまいりました。常に「お客様第一」を心がけ、高品質と安定供給を旨とし、日々、お客様からの信頼の獲得に務めております。しかし、その努力も自社の基準だけで測っていては、自己満足に陥りかねません。そこで弊社では、外部審査機関の客観的な評価によるISOの認証取得に注力しています。これまでに取得したものは、BCMS（事業継続マネジメントシステム）、QMS（品質マネジメントシステム）、EMS（環境マネジメントシステム）。それらの中でも、BCMSの価値は今現在高いと考えております。これは、組織の重要業務が継続される仕組みを確立・維持していることが評価されるものです。近年、自然災害が増え、感染症のパンデミックが起こるなど、いろいろな要因で企業が立ち行かなくなる場面が見受けられることから重要性を増している一方、2022年度現在ISO22301を取得している企業はまだそれほど多くないのです。これら数々の認証取得のほか、2006年（平成18年）に「彩の国工場」に指定されたことやSDGsの目標達成に向けて積極的に活動していることなども、弊社がお客様にアピールできる大きなポイントと自負しております。
また、このような弊社の取り組みの原動力となっているのは「人」にほかなりません。弊社では人材こそが最も大切な企業資産と捉え、人材育成を行っています。その一環として、営業職をはじめとした、加工ラインに直接携わらない社員にも、金属熱処理技能士などの資格取得を推進しています。これによるねらいは、社員全員がお客様に技術的な説明をできるようにすることですが、それだけにはとどまらず社員の多能化という観点から、さらに一歩踏み込んで、他部署の社員でも加工ラインで働けるようにすることまで視野に入れています。もちろん個人のスキルをそのレベルまで引き上げるには、ただ資格を持っているだけでは不十分です。そこで、実際に現場で作業を経験する機会を提供し、実践的なことも学べるようにしています。こうして仕事の幅を広げた社員は、万一現場の人手が足りなくなったときには本来の部署から加工ラインに移行し、いつもと変わらない品質の作業を実現するのです。しかし、どれだけ有能な人材を育てたとしても、人が作業を行う限りはどうしてもヒューマンエラーがつきものです。その解消のために加工ラインの全自動化も同時に進め、万全の作業体制を構築しています。
お客様に高品質と安定供給をお約束し、末長く存続する企業であるために、今後もさまざまな取り組みを続けてまいります。どうぞご期待ください。
代表取締役　 鈴木　一介